■生成AI活用に関するガイドライン
1.生成AIの定義
生成AI(ジェネレーティブAI)とは、プロンプト(指示)等に基づき、文章、画像、動画、音声、音楽、プログラムコードなどのコンテンツを生成するAI技術をいいます。
生成AIは、業務の効率化やクリエイティブの品質向上に役立つ一方、生成されたコンテンツの正確性、第三者の権利の侵害、個人情報や機密情報の漏えいなどのリスクを伴います。
2.生成AIサービスの種類と機能
生成AIには、主に次のような種類があります。
- ・言語生成AI:文章の作成、要約、翻訳、アイデア出し、構成案の作成等
- ・画像生成AI:画像の生成、写真の補正、背景の変更、画像の一部編集等
- ・動画生成AI:動画の生成、映像の編集、映像の加工等
- ・音声・音楽生成AI:音声、ナレーション、音楽、効果音等の生成、音声の変換・加工等
各サービスの機能や利用条件は異なるため、利用にあたっては、サービスの利用規約、商用利用の可否、入力データの取扱い等を確認する必要があります。
3.生成AI活用に関するガイドライン
① 積極的な活用と推奨シーン
WEBデザイン、ホームページ制作、動画制作、SNSクリエイティブ等において、以下の作業には生成AIの活用を推奨します。
- ・ビジュアルの最適化:写真内の電線や不要な映り込みの除去、空や背景の補正など、写真の見栄えを向上させるための編集
- ・ホームステージング:家具、照明、小物等を用いた空間の演出
- ・業務の効率化:アイデア出し、文章の下書き、構成案の作成、情報整理等
- ・クリエイティブ制作の補助:デザイン案、動画の演出案、ナレーション原稿等の作成補助
ただし、生成AIの利用にあたっては、実際の建物や商品等の状況、法令上必要な設備、第三者の権利及び本ガイドラインに定める事項に十分配慮してください。
② 発信の主体と確認責任について
生成AIを利用して制作したコンテンツであっても、ホームページやSNS等で公開・発信する際には、その内容の正確性、適法性及び適切性を確認する必要があります。
お客様が発信主体となるコンテンツについては、お客様において公開前の最終確認を行ってください。
また、当社が制作業務の一環として生成AIを利用する場合にも、当社は、業務内容及び契約上の役割に応じて必要な確認を行います。
生成AIには、事実と異なる情報、不自然な画像や音声、実際の状況と異なる表現等が生成される可能性があります。公開前には、事実関係、表現の適切性、第三者の権利の侵害の有無等を確認してください。
③ 第三者の権利の尊重(著作権・肖像権・パブリシティ権等)
生成AIを利用する場合であっても、第三者の権利を侵害することは許されません。
生成AIによって生成されたコンテンツについても、利用方法や内容等によって、著作権、肖像権、パブリシティ権、プライバシーに関する権利、氏名や声に関する権利、商標権その他の権利を侵害する可能性があります。
特に、以下の事項に注意してください。
- ・著作権等:他人のイラスト、写真、文章、音楽、映像等を無断で利用したり、特定の著作物に酷似したコンテンツを生成・利用したりしないこと。
- ・肖像権等:本人の承諾や適法な利用根拠なく、第三者の顔や姿を利用したり、本人が実際に出演・発言したかのようなコンテンツを生成・公開したりしないこと。
- ・パブリシティ権:著名人等の氏名、肖像、声その他の人物識別情報が有する顧客吸引力を、本人の許諾等なく広告・宣伝その他の商業目的で利用しないこと。
- ・声に関する権利:第三者の声をAIに学習させたり、特定の人物の声を模倣した音声を生成・利用したりする場合は、本人の同意や利用許諾の要否を確認すること。本人の声に似た音声を生成した場合であっても、利用方法によってはパブリシティ権その他の権利を侵害する可能性があります。
- ・商標・ブランド等:第三者の商標、ロゴ、ブランド、商品デザイン等を無断で利用し、権利侵害や出所の誤認を生じさせないこと。
第三者の声については、実際の音声データを直接利用する場合だけでなく、声の特徴をAIで模倣する場合にも注意が必要です。
また、本人から写真や音声等の提供を受けている場合であっても、生成AIへの入力、学習、加工、別の音声・画像等の生成、広告への利用等が当然に認められるわけではありません。利用目的、利用媒体、利用期間、加工・生成の範囲等に応じて、必要な同意や許諾を確認してください。
④ NG例・推奨しない方法
以下のような利用は、原則として行わないでください。
- ・事実と異なる情報の生成:間取り、面積、建物の仕様、実際の外壁・内装、設備等について、実際と異なる内容を生成し、事実であるかのように掲載すること。
- ・第三者の著作物等の無断利用:特定のキャラクター、イラスト、写真、音楽、映像、ブランド家具等を無断で利用し、広告・宣伝等に使用すること。
- ・肖像の無断利用:本人の承諾や適法な利用根拠なく、第三者の顔や姿を生成・加工し、広告・宣伝等に利用すること。
- ・声の無断模倣・利用:本人の同意や適法な利用根拠なく、特定の人物の声を模倣したAI音声を生成し、ナレーション、動画、SNS投稿、広告等に利用すること。
- ・本人が発言・出演したかのような表現:本人の承諾なく、実際には発言・出演していない人物が、商品・サービスを推薦したり、特定の意見を表明したりしているかのようなコンテンツを制作・公開すること。
- ・権利関係が不明確な素材の利用:出所や利用条件が確認できない画像、音声、動画等を生成AIに入力し、又は生成物に組み込んで利用すること。
- ・安全性・法令に関わる不適切な加工:見栄えを良くするためだけに、手すり、火災報知器、換気口等の必要な設備を消去するなど、利用者に誤解や危険を生じさせる加工を行うこと。
- ・誤認を招く表示:AIによって生成・加工した人物、画像、音声等について、実在の人物による出演・発言や実際の状況であると誤認させる表示を行うこと。
第三者の権利を侵害するおそれがある場合や、本人の同意・許諾の有無を確認できない場合には、当該コンテンツの生成・利用を控え、必要に応じて権利者への確認や専門家への相談を行ってください。
⑤ 生成AIのセキュリティ、リスク及びガバナンスの管理
生成AIを利用する際は、以下のリスクに留意してください。
- ・透明性に関するリスク:生成AIの判断や生成の過程を十分に説明できない場合があります。
- ・信頼性に関するリスク:誤った情報や不正確な情報が生成される可能性があります。
- ・バイアスに関するリスク:差別的又は偏った表現が生成される可能性があります。
- ・機密情報・個人情報の漏えいリスク:入力した情報がサービス提供者に保存されたり、サービスの設定や利用条件によっては学習等に利用されたりする可能性があります。
- ・知的財産権等の侵害リスク:生成物やその利用方法によって、第三者の著作権、肖像権、パブリシティ権その他の権利を侵害する可能性があります。
- ・音声・人物のなりすましリスク:特定の人物に似た音声や画像等が生成され、本人が発言・出演したかのような誤解や信用上の問題を生じさせる可能性があります。
- ・サイバーセキュリティ上のリスク:生成AIを悪用した詐欺、偽情報の拡散、不正アクセス等につながる可能性があります。
生成AIサービスを利用する際は、サービスの利用規約、入力データの保存・学習への利用の有無、商用利用の可否及びセキュリティ対策等を確認してください。個人情報、秘密情報、顧客情報、未公開の制作データ等は、利用目的や契約上の条件を確認し、必要な承諾や安全管理措置を講じることなく入力しないでください。
⑥ 方針のアップデートについて
生成AIに関する技術、法令、裁判例及び社会的なルールは、今後も変化することが想定されます。
当社は、これらの動向を踏まえ、必要に応じて本ガイドラインの内容を見直します。
本ガイドラインに明記されていない事項についても、関係法令、各サービスの利用規約及び第三者の権利を尊重し、適切な利用を心がけてください。
⑦ 本ガイドラインの位置付け及び免責について
本ガイドラインは、生成AIの活用に伴う一般的な便益、リスク及び留意事項を説明するものであり、個別の利用方法や生成物について、適法性、安全性又は第三者の権利を侵害しないことを保証するものではありません。
生成AIの利用にあたっては、利用者自身が利用目的、生成物の内容、利用条件及び関係法令等を確認する必要があります。
なお、本ガイドラインは、当社とお客様との個別の契約に定める権利義務を変更するものではありません。個別の契約に別段の定めがある場合は、その定めに従います。
2026年4月13日制定・施行
2026年10月13日改訂





