2023/07/28
工務店のためのWeb集客方法!効果的なマーケティング戦略を徹底解説
集客と考えると、SNSやWeb広告などたくさんあってどれから手を付けるべきか悩み、結局は何もできなかったという方も少なくないでしょう。
実は、工務店のWeb集客には具体的な7つの方法があります。
本記事では、集客に悩む工務店経営者へ、成果を伸ばすための具体的な手法を紹介します。
また、ある程度ポイントを把握した後に実践する売上増加の流れも解説しています。
マーケティング初心者の方でも安心して取り組むことができます。
工務店のWeb集客が大切な理由とは
工務店のWeb集客が大切な理由は、潜在的な顧客にリーチしたり、見込み顧客を獲得できたりするからです。
以前は、チラシ配布やポスティングがメインでしたが、このような集客方法だけでは認知してもらうのに時間がかかります。
効率的に工務店を認知してもらうためにも、積極的にWeb集客を活用していくことが大事です。
工務店のWeb集客の基本
基本を押さえることで、工務店のWeb集客を成功させることができます。
それぞれの施策について詳しく解説します。
自社ホームページの作成
まず初めに、自社ホームページを作成しブログを開設しましょう。
ブログで家づくりのノウハウや、工務店の紹介、お客様の声などさまざまな情報を発信することで、お問い合わせに繋げることができます。
ホームページの新着情報やイベント情報などを毎月更新し、ホームページの鮮度を保つことで、ユーザーに信頼できるお店であることを理解してもらえます。
工務店のホームページ制作についてもっとくわしく知りたい方は、「工務店や建築会社のためのホームページ制作事例や集客アップのコツを紹介」の記事で、ポイントや注意点などを解説しています。
SEO対策
SEO対策は、ウェブサイトの検索エンジンの結果ページでのランキングを向上させる施策のことを目指します。
サイトが上位表示されると、ウェブサイトへの訪問者数が増えるため、問い合わせや資料請求に直結します。
ユーザーは検索エンジンの上位に表示されるウェブサイトを信頼性が高いと感じる傾向があるため、SEO対策によりウェブサイトの信頼性も向上します。
例えば、「名古屋市 平屋」というキーワードで上位表示されるようになれば、名古屋市で平屋を建てたいユーザーがあなたのホームページを信頼して見ることになるでしょう。
そのユーザーが、問い合わせ先としてあなたのサイトを選ぶ可能性は高いはずです。
スマホへの対応
最近では、どこのホームページもモバイルフレンドリー(レスポンシブ対応)が当たり前です。
スマホで読みやすいレイアウトにしたり、ボタンをクリックしやすいように工夫して、ユーザー獲得を目指しましょう。
特に、施工事例など、ユーザーが依頼に当たって参考にしやすいページについては、画像を見やすく設置するなど、特に工夫が必要です。
MEO対策
MEO(Google map Engine Optimization)対策とは、Googleマップ上の情報を整備し、ユーザーの視認性と信頼性を高めることをいいます。
これは、特に地元の顧客を対象とした工務店にとってとても重要です。
工務店は地域に密着したサービスを提供するため、Googleマップ上での表示を最適化することで、地元の顧客からの問い合わせやビジネスチャンスを増やすことができます。
また、Googleマップは、ユーザーが地元のサービスを探す際に頻繁に利用されます。
ユーザーが地域の工務店に問い合わせたいとき、Google検索だけではなく、Googleマップで検索する場合もあるでしょう。
Google mapでしっかりと情報が整備されいて、口コミが一定ついていれば、ユーザーはあなたの工務店を信頼し、問い合わせに繋がる可能性が高まります。
さらに、最近ではGoogle検索結果にも、Google mapの検索結果が表示されることがあります。
Google検索結果でも上の方に表示がされるため、SEOで上位を獲得できていないキーワードでも、しっかりMEOに力を入れていれば、Google map経由で顧客を獲得できることがあります。
SNS運用
SNS運用は、工務店の認知度を高め、新たな顧客獲得につながる重要な手法です。
SNSは工務店の最新情報や施工例、口コミなどの情報をテキスト・写真・動画など様々な方法で発信することができます。
これにより、まだあなたの工務店を知らない人の目に触れる機会が増え、見込み客を獲得することができます。
発信している情報が有益なものなら、さらに信頼を得ることができるでしょう。
施工事例の写真やルームツアーの動画などは、ユーザーの目を引きやすいため特におすすめです。
SNSの投稿は、ユーザーによるシェアやコメントを通じて、さらに多くの人々に広がる可能性があります。これは、口コミによる新規顧客獲得につながります。
リスティング広告
リスティング広告は、あらかじめ設定したキーワードに対して広告を表示するものです。
広告主は、広告がクリックされたときのみ費用を支払います。
地域の工務店がリスティング広告を行うと、その広告は検索結果の上位に表示され、多くのユーザーからのクリックが期待できるようになります。
例えば、「名古屋市 工務店」というキーワードでリスティング広告を配信した場合、名古屋市で工務店を探しているユーザーからの流入が大きく期待できるでしょう。
また、リスティング広告は、どの地域や時間帯に広告を表示するか、どのキーワードに反応して広告を表示するかなど、細かく設定をすることができます。
これにより、自社のターゲットとなる顧客に対して、より効果的に広告を配信することができるわけです。
SEO対策と異なるところは、配信費用を払い続ける限り、狙ったキーワードでの上位表示ができるところです。
あなたの工務店がどんなキーワードでSEO対策が出来ているか調べ、上位表示ができていないキーワードで広告を配信することで、より効果的にユーザーの流入が狙えるでしょう。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、他のウェブサイトやブログなどのメディアに自社の広告を掲載し、その広告から商品やサービスが購入された場合にのみ広告費を支払うものです。
アフィリエイト広告を行うと、その広告はさまざまなメディアに表示され、多くの見込み客からの認知を得ることができます。
工務店様の中には、「名古屋市 リフォーム」などの検索キーワードで、ランキング形式で特集されているブログなどを見たことがあるかもしれません。
このようなランキング系・商品紹介系のブログは、ブログを通じて工務店を紹介し、アフィリエイト収入を得ることが目的で運用されているのです。
アフィリエイト広告を行えば、さまざまな人気サイトに紹介され、あなたの工務店へ問い合わせをする顧客が増えていきます。
また、一般的に広告を掲載する前には審査ができるため、怪しいサイトにあなたの工務店が掲載され、ブランドイメージが落ちてしまう可能性はないので安心です。
工務店のweb集客における4つのポイント
Web集客をする際は、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
Webマーケティングの基本をおさえる
Webマーケティングの基本は、戦略を練り、施策を行うことに尽きます。
戦略を練るとは、ターゲットを決め、競合を調査することです。
ターゲットと競合を理解することで、自社がどのように差別化していくのか明確にできます。
先ほどお伝えしたとおり、施策はSEO対策やWeb広告の出稿、SNSの活用などがあります。
SEO対策を行うことで、Googleなどの検索エンジンで上位表示され、ホームページへのクリック率が上がります。
Web広告の出稿をすれば、自社サイトの商品・サービスに興味を持つユーザーに広告を表示できます。
そしてSNSを活用して、自社サイトの商品・サービスや企業の情報をユーザーに発信していきましょう。
Web集客とWeb以外の集客を組み合わせる
オフラインの集客も、まだまだ有効的です。
オフラインの集客方法の具体的な例をいくつか紹介します。
オフライン施策 | 詳細 |
モデルハウス見学会 | 見学会は契約に繋がりやすく、イベントとして大きな成果が出やすい。 |
子供向けDIY教室 | 子ども達に工作を教えることで親達とも交流を深め工務店の認知を獲得。 |
住まいのセミナー | セミナー終了後に個別相談会を実施することで参加者からの信頼を得る。 |
季節系イベント | ハロウィンやクリスマスなどに子ども向けイベントを開催し、自社の認知を図る。 |
地域に密着する
地域密着型の工務店の特徴は、その地域で長年営業しているため、土地情報に詳しいことです。
地域の歴史や文化、交通事情、治安など、お客様が家を建てる際に役立つ情報を提供することが重要です。
地方になるほど、地域密着型の工務店を求めている方が多いので、上記を意識した高品質な住宅を提供できるようにしましょう。
SNSを活用して宣伝する
SNSは、ターゲティングや潜在層へのアプローチ、ブランディングに効果的なツールです。
SNS広告を利用すれば、獲得したいターゲットや地域に直接アピールすることができます。
Twitterなどで拡散されれば費用をかけずに宣伝することができます。
Instagramの画像や動画で自社の様子を映すことで、ユーザーはより雰囲気を感じ取りやすくなります。
\あなたの会社のSNSを財産に/
工務店のweb集客戦略!売上を増加させる3ステップ
ここからは、売上を増加させる3ステップを紹介します。
ステップ①強力なキャッチコピーとCTAの組み合わせ
Web集客の重要性とその効果的な手法について考える際、私たちが忘れてはならないのが、各ユーザーの興味や関心度を引き出し、それをアクションに結びつけることです。
Web集客の戦略は、単にユーザーをサイトに引きつけるだけでなく、ユーザーが問い合わせや資料請求といった行動を起こすまでを含む広範な活動です。
具体的には、「ファーストビュー」がその一例となります。
これはユーザーが初めてサイトや広告にアクセスした際に最初に目にする画面で、その一瞬でユーザーの印象や関心を引くことが可能です。
この部分には強力なキャッチコピーを配置し、ユーザーの興味を引く必要があります。
そして、その興味を行動に結びつけるための「CTA(コールトゥアクション)」を効果的に配置します。
物件の資料請求やお問い合わせ、展示会の来場予約など、ユーザーの興味関心度に合わせたコンバージョンポイントを設けることで、アクションに結びつけることが可能となります。
ファーストビューやCTAをうまく組み合わせることで、単に認知度を上げるだけでなく、ビジネスの成果に結びつけることができます。
ステップ②お問い合わせから来店予約に繋げるには「電話」が重要
物件のような大きな買い物に対するお問い合わせがあった場合、その対応の仕方が成約に大きく影響します。
一般的に、メールによるお問い合わせに対してはメールで返信するのが常識と思われがちです。
しかし、それが必ずしも最善の方法とは限りません。
なぜなら、メールのやり取りは双方にとって時間がかかるだけでなく、お客様の疑問点や不安を十分に解消できない可能性があるからです。
物件に関するお問い合わせに対して、電話での対応を選択することで、より直接的かつ迅速にお客様の問題解決につながる可能性があります。
電話であれば、お客様が抱える疑問や不安を即座に解消でき、声を通じたコミュニケーションで、より深い信頼関係を築くことができます。
しかし、注意点として、お客様からの電話に対して営業をかけるのは絶対に避けるべきです。
ここで営業をかけると、お客様は逆に不信感を抱き、来店につながらない可能性があります。
お客様が求めている情報だけを伝え、お客様の不安や疑問を解消することに専念すると、自然と来店に繋がります。
ステップ③BANT情報の把握が成約とリピート顧客獲得の鍵となる
ビジネスにおけるクロージングは、商談の最終段階であり、見込み客を顧客へと変える、つまり成約へと導くための重要なステップです。
そして、その成功の鍵となるのが「BANT情報」の把握です。
これは予算(B)、決定者・決済者(A)、ニーズ(N)、タイミング・導入時期(T)の4つの要素からなる顧客情報で、最適な提案とアプローチを行うための基礎となります。
例えば、あなたが工務店の営業マネージャーで、ある見込み客に対してリフォーム工事の提案をする場面を考えてみましょう。
まず、その見込み客がどの程度の予算(B)を設定しているのか、またその決定者・決済者(A)は誰なのかを把握します。
この情報が無ければ、提案の内容やタイミングがズレてしまい、効果的なアプローチができません。
さらに、その見込み客がどのようなニーズ(N)を持っているのか、何を求めているのかを詳しくヒアリングします。
そして、そのニーズを満たすための最適なリフォームプランを提案します。
最後に、その見込み客がリフォーム工事を開始するタイミング(T)を伺います。
例えば、その見込み客が子供が生まれて家族構成が変わるタイミングでリフォームを考えているなら、そのニーズに合った、子供部屋の追加や安全対策の強化などの提案をすることができますよ。
一度成約した顧客をリピート顧客にするためには、数年ごとに無料点検を提供し、その際に新たなニーズをヒアリングします。
「子供が大きくなったことで部屋が狭く感じるようになった」、または、「家族が増えたことで洗面所が狭く感じるようになった」というニーズがわかれば、それに応じたリフォーム提案を行うこともできます。
このようにBANT情報の把握は、成約とリピート顧客の獲得には欠かせない、商談成功の鍵とも言える大事な役割です。
工務店のweb集客成功事例3選
アババイがWeb集客のアドバイスを行い、実際に成功した事例を3つ紹介します。
事例の最後には、お客様インタビュー記事も記載しているのでご覧ください。
YouTube戦略がファン獲得に繋がったweb集客成功事例
最初に紹介するのは、10年以上前からアババイと提携し、Web集客に積極的に取り組んできたオオトリ建設様の成功事例です。
オオトリ様は、自社の弱点であるデジタル領域やWebマーケティングをアババイに任せ、自社の強みである経営と建築の仕事に専念することで、業績を伸ばしてきました。
Web集客で特に力を入れたのはYouTubeです。
自社社員をYouTubeに出演させることで「ファン」が定着し、100万再生超えという多くの反響を得ることができました。
YouTube動画は、視聴者から直接反響を得ることができるため、非常に効果的なWeb集客手法です。
実際にコメント上には、「フェンスやデッキ、芝生の様子も見たかった」、「床下空間のレベルが凄い」など次の動画を作る参考や、どのような機能が求められるかなど情報をタダで知ることができます。
まだ取り入れていない工務店は、ぜひ取り入れてみてください。
お客様インタビュー記事:オオトリ建設様
成約率20倍に繋がったweb集客成功事例
次に紹介するのは、6年前に出会った家ZOU様の成功事例です。小さな工務店でしたが、アババイとの出会いをきっかけに年間20棟以上の成約を遂げています。
最初のステップは、アババイにホームページ制作を依頼したことです。
その後、自社でのブログやSNSの更新が難しいと感じ、アババイの"運用プラン"により、年間新築1棟あるかないかの成約が20棟にまで増加し、集客力を大きく伸ばしました。
アババイのネットワークを通じて他の工務店との交流も行い、新たな刺激や情報を得ることができたと言います。
正しいSEOブログやSNSは、お問い合わせ獲得の大きなチャンスです。しかし、SEOの知識がないと、効果的な運用が難しいものです。
そんな時は、信頼できるWeb制作会社(パートナー)に相談するのが一番の近道です。
お客様インタビュー記事:ZOU様
月3件から15件の問い合わせに倍増したweb集客成功事例
最後に紹介するのは、ホームページのリニューアル後、月に3件から5件だったお問い合わせが、すぐに15件以上に増えた日本物産様の事例です。
当初、ホームページのリニューアルを検討していた際は「ちょっとだけお願いしてみて、後は自分たちでやろう」というつもりだったようです。
しかし、ホームページのリニューアル後、月に3件から5件だったお問い合わせが、すぐに15件以上に増えました。
これは、専門的なアドバイスや分析により、ホームページの魅力が引き立つようになった結果でした。
その後、SNS運用の依頼もあり、「自社では手が出せなかったインスタグラムのリールなどの動画コンテンツもアババイに任せたことで、より多くのユーザーに商品の魅力を伝えることができた」と話してくれています。
ホームページのリニューアルにより、「かっこいい」という社内からの反応や、お客様からのお問い合わせの増加を実感したことで、社内の士気が上がり、セールストークにも違いが出たとのことです。
お客様インタビュー記事:日本物産様
工務店web集客の課題
工務店のWeb集客の課題は、以下の3点があります。
着工戸数が減少している
引用:令和4年度 住宅経済関連データ「新設住宅着工戸数の推移(総戸数、持家系・借家系別)」
まずは、新設住宅着工戸数の推移を見ていきます。
年代 | 総戸数 | 持家 | 借家 |
---|---|---|---|
2008年 | 103万戸 | 58万戸 | 45万戸 |
⁝ | ⁝ | ⁝ | ⁝ |
2019年 | 88万戸 | 54万戸 | 34万戸 |
2020年 | 81万戸 | 50万戸 | 31万戸 |
2021年 | 86万戸 | 53万戸 | 33万戸 |
表によると、新設住宅着工数は2008年には100万戸以上でしたが、2021年には86万戸まで減少しています。
さらに、少子高齢化により、2030年までに70万戸に減少する見込みです。
このような状況では、新規顧客の獲得は難しいと言えます。
そこで、増改築・リフォーム市場に目を向けてみましょう。
引用:令和4年度 住宅経済関連データ「住宅リフォームの市場規模」
グラフによると、増改築・リフォーム市場は2009年〜2021年の間に約5.6兆円から7.6兆円に増加しています。この市場は、今後も安定した成長が見込まれています。
つまり、新設住宅着工市場が縮小していくなかで、増改築・リフォーム市場へ目を向けたWeb集客は、見込み顧客の獲得につながる可能性があります。
家はスマホから探す時代に
スマホが普及したことで、いつでもどこでもインターネットにアクセスできるようになりました。
また、スマホには多くの住宅情報サイトやアプリが存在し、物件情報を比較し、周辺環境を確認することが容易です。
モバイルフレンドリーなホームページに仕上げることで、ユーザー満足度が上がり、お問い合わせに繋がります。
購買行動に変化が起こっている
従来、家を探す際には、折り込みチラシなどのオフラインが接点でした。
しかし、インターネットの普及により、パソコンやスマホで家を探すオンライン時代へと突入、それに伴い、顧客の購買行動にも変化が訪れました。
現在では、SNSやYouTube広告などで顧客との接点を作り、集客を行っていくことが基本の流れとなっています。
また、LINEなどの自動予約管理システムを使うことで簡単に予約が可能です。
スマホで何でもできる時代だからこそ、その時その時に合うやり方で顧客との接点を増やすこともポイントになります。
まとめ
この記事では、工務店のWeb集客方法について、効果的なマーケティング戦略や売上増加のステップ、成功事例などを解説しました。
工務店のWeb集客の基本は、SEO・MEO対策やSNSの活用、そしてさまざまな広告戦略です。
しかし、日々の業務のなかでこれらを実践していくには、時間と労力が必要となります。
信頼できるWeb制作会社(パートナー)を見つけることで、日々の業務に集中できるだけでなく、お客様とのコミュニケーションも円滑に行うことができます。
Web集客方法についてさらに詳しく知りたい工務店様は、ぜひ一度、集客ノウハウが凝縮された資料をお読みください。
\わかりやすい図解付き/