2023/08/31
YouTube広告とは?運用のコツやフォーマットの種類を解説
「YouTube広告」、聞いたことはありますか?YouTubeユーザー全世界20億人、日本でも約7,840万人が利用しているこの巨大プラットフォームで流れる広告が、あなたのビジネスに何をもたらすか、ご存知でしょうか。
本記事では、YouTube広告の特徴から、その運用のコツ、さらには広告フォーマットの種類までを詳細に解説します。
YouTube広告の可能性を最大限に引き出すための運用知識を身につけ、自社の商品やサービスへの興味を持つユーザーの目に留まる広告を作りましょう。
YouTube広告とは
YouTube広告とは、その名のとおりYouTube内で配信される広告のことです。
動画の前後や再生途中に流れてくる広告や、動画の一覧に掲載されています。
YouTubeのユーザーの数は、全世界で20億人、日本でも約7,840万人。
YouTube広告は数多くのユーザーにリーチできる有効な手段となります。
YouTube広告の特徴
YouTube広告の特徴は、大きく3つあります。
- ユーザー数
- ターゲティング
- 広告メニューが選べる
YouTubeの利用者数は他のsnsに比べると圧倒的に多く、利用時間も長いことがわかっています。
また、視聴者の関心に応じた動画を配信できるためユーザーの目に留まりやすいという特徴があります。
広告メニューは6種類あり、目標に合わせた広告配信が可能です。
YouTube広告6種類のフォーマット
YouTubeにある広8種類を、それぞれ詳しく解説します。
スキップ可能なインストリーム広告
引用:YouTubeヘルプ
スキップ可能なインストリーム広告は、動画の前後や途中で流れる最も一般的な広告です。
利用頻度が高い広告としても知られています。
ユーザーが30秒以上動画を視聴するか、企業のホームページへアクセスした場合にのみ広告料金が発生します。
費用相場は、1回で最大20円ほどです。
スキップ不可のインストリーム広告
引用:YouTubeヘルプ
スキップ不可のインストリーム広告は、最大20秒の動画を配信可能です。
しかしユーザーは広告を最後まで見ないと動画を視聴できないため、広告に対するマイナスなイメージを与える可能性もあります。
1,000回の表示で最大600円ほどかかります。
インフィード動画広告(TrueView ディスカバリー広告)
引用:YouTubeヘルプ
インフィード動画広告(TrueView ディスカバリー広告)は、YouTubeの検索結果に応じて関連する広告を表示してくれます。
自社のサービスをまだ知らない潜在層にリーチでき、見込み顧客化させることができます。
費用相場は、1回のクリックで最大20円ほどです。
バンパー広告
引用:YouTubeヘルプ
バンパー広告は、インストリーム広告と同じく動画の前後や途中で流れる、わずか6秒間の広告です。
この広告はスキップができません。
広告動画の尺が短いため、何を伝えたいのかを明確にすることが重要になります。
とくに若い世代には10秒以下の動画が効果的なので、スピード感やストーリー性を持たせることでユーザーを引き込ませましょう。
1,000回の表示で最大700円ほどかかります。
アウトストリーム広告
引用:YouTubeヘルプ
アウトストリーム広告は、YouTubeでは広告が流れず、Google動画パートナー上※のウェブサイトやアプリ内でのみ広告が配信されます。
また、広告再生時には音声がミュートされ、ユーザー自身がミュートを解除しない限り音声は流れません。
費用相場は、2秒以上の再生で1回最大20円ほどです。
※Google動画パートナーに広告を掲載するには、管理画面の[ディスプレイ ネットワークの動画パートナー] の横にあるチェックボックスをオンにすることで利用できます。
マストヘッド広告(純広告)
引用:YouTubeヘルプ
マストヘッド広告(純広告)は、YouTubeの最も目立つ場所に広告を掲載できます。
この広告は30秒間再生されるため、新商品やサービスの認知度を高めたい場合や、短期間で多くの人に広告を届けたい場合はとくに有効です。
費用相場は、1日で最大100万円ほど必要になる場合があります。
動画アクションキャンペーン
引用:YouTubeヘルプ
動画アクションキャンペーンとは、YouTubeやそれ以外の場所でコンバージョンを向上させるための一種のキャンペーンです。スキップ可能なインストリーム広告とTrueViewディスカバリー広告のフォーマットを組み合わせて配信することでコストを抑えつつ、効果的な成果を得ることができます。
このキャンペーンの特長は、YouTube以外でも自動的に広告が掲載され、動画広告にCTAやタイトルを追加して配信できる点です。
「動画アクションキャンペーン」を使用する主なメリットは以下の3つです。
- Googleのターゲティング機能を使用できる
- コンバージョンを獲得しやすい
- 簡単な設定で広範な配信地点に対応する
動画アクションキャンペーンは、CTAボタンを設置した動画広告を配信することができます。
認知目的の広告と比べてユーザーに対して明確な行動を促し、コンバージョンを獲得しやすくなります。
また、簡単な設定でYouTubeのホームフィードや動画再生ページ、Google動画パートナーなど、効果が期待できる多くの配信面に対して一度に配信が可能です。
煩雑な作業を減らし、広範なユーザーにリーチすることが可能となります。
ダイレクトレスポンス広告
引用:Drive results with new direct response solutions on YouTube | Google Ads& Commerce Blog
ダイレクトレスポンス広告は、ユーザーが広告をクリックして商品の購入などのアクションを起こすことを目指した広告形式です。直接的なコンバージョンを目的としているため、評価指標はCPA(Cost Per Action)やコンバージョン数となります。
この広告形式は、他のプラットフォームでも利用可能で、YouTubeでは動画の下部に商品の画像を表示することができます。動画が終了した後も商品の画像が表示され続けることから、ユーザーの購買行動につながりやすいという特長があります。
アパレルブランドのAerieは、2020年ダイレクトレスポンス広告を活用した結果、ブランドへの強いエンゲージメントを達成し、従来のメディアミックスと比較してコンバージョンが9倍に上昇し、前年比で広告費対効果が25%向上しました。
オーバーレイ広告(現在終了)
オーバーレイ広告とは、動画の上部に表示される形式の広告でした。しかし、2023年4月6日以降、GoogleはYouTubeでのオーバーレイ広告の掲載を停止しました。
従来のオーバーレイ広告はパソコン(デスクトップ)でのみ表示される広告形式で、モバイル版では表示されませんでした。これが視聴者の混乱を引き起こす要因となり、その結果、この広告形式は廃止されることとなりました。
そのため、現在YouTubeで利用できる広告形式は8種類となっています。
YouTube広告運用にかかる費用
広告運用にかかる費用をまとめると、以下のとおりです。
広告名 | 費用相場 | 課金条件 |
---|---|---|
インストリーム広告(スキップ可) | 2円〜最大20円 | 30秒以上の動画再生orクリックごとに課金 |
インストリーム広告(スキップ不可) | 400円〜最大600円 | 1,000回の表示ごとに課金 |
インフィード広告 | 3円〜最大20円 | クリックごとに課金 |
バンパー広告 | 400円〜最大700円 | 1,000回の表示ごとに課金 |
アウトストリーム広告 | 最大20円 | 2秒以上の動画再生で課金 |
マストヘッド広告 | 約100万円/1日 | 日数ベースor1,000回の表示ごとに課金 |
YouTubeの広告は、一定時間の動画再生やウェブサイトをクリックすることで初めて課金される仕組みです。
そのため、上記の基準に満たなければ費用はかかりません。
1日数千円から広告を出すこともできるため、初めてYouTube広告を運用してみる人にも、
手を出しやすくおすすめです。
ただし、本格的にYouTube広告を運用して効果を出すなら、最低でも10万円ほどの予算は必要だということを理解しておくと安心です。
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YouTube広告運用を成功させるための3つのポイント
YouTube広告運用を成功させるためには以下の3つのポイントをおさえることが重要です。
ひとつずつ詳しく解説します。
目的を明確にして最適なフォーマットを選択する
YouTube広告にはさまざまな種類があるため、広告の出稿目的にあわせて最適なフォーマットを選択する必要があります。
出稿目的には、大きく分けて以下の5つがあります。
- 販売促進
- 見込み顧客の獲得
- ウェブサイトのトラフィック
- ブランド認知度とリーチ
- 商品やブランドの比較検討
スキップ可能なインストリーム広告 |
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スキップ不可なインストリーム広告 |
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インフィード広告 |
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バンパー広告 |
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アウトストリーム広告 |
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マストヘッド広告 |
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2種類のターゲティングを理解する
YouTube広告のターゲティングには、ユーザー層で絞り込むオーディエンスターゲティングと、広告の配信場所で絞り込むコンテンツターゲティングの2種類があります。
それぞれ詳しく解説します。
オーディエンスターゲティング
オーディエンスターゲティングのユーザー属性には、年齢、性別、子供の有無などの情報が含まれています。
また、興味や習慣、積極的に調べている情報などを利用して広告の配信が可能です。
オーディエンスターゲティングには6種類があります。
セグメントの種類 | 詳細 |
アフィニティセグメントセグメント | ライフスタイル、趣味、習慣の全体像に基づいた広告を表示する |
ライフイベントセグメント | 大学卒業、引っ越し、結婚など、人生の重要な節目を迎えたユーザーに広告を表示する |
購買意向の強いセグメント | 広告主が提供する商品またはサービスと同様の商品またはサービスを調査したユーザー、または購入を好意的に評価したユーザーに広告を表示する |
カスタムセグメント | キーワード、URL、アプリ名を入力して、最も関連性の高いセグメントに広告を表示する |
カスタムインテントセグメント | 特定のカテゴリやランディング ページをターゲットに広告を表示する |
データセグメント | 過去に広告主のウェブサイト、モバイルアプリ、動画にアクセスしたユーザーや連絡先を提供したユーザーなど、すでに広告主の製品やサービスに関心を示しているユーザーに広告を表示する |
細かいユーザー属性と行動履歴から絞り込みが可能なので、よりターゲットに近いユーザーに対して配信することができます。
コンテンツターゲティング
コンテンツターゲティングは、特定のキーワードに基づいて、関連性の高いサイトを広告配信先として設定できる機能です。
例 | リフォーム会社の広告を配信する場合 |
キーワード | 「リフォーム会社」「リフォーム値段」「リフォーム事例」など |
ユーザーが検索しそうなキーワードを設定することが重要です。
あまりニッチすぎるキーワードだと、広告が表示されにくくなるので注意しましょう。
除外設定を活用する
クリック率は高いのにコンバージョン率が伴わないという場合は、意図しない場所に広告を配信してしまっている可能性が非常に高いです。
除外設定を活用することで、誤クリックでの無駄な費用を削減できます。
適切な除外設定は、獲得単価や購入率の改善に繋がります。
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YouTube広告を運用する手順
ここからは、YouTube広告を運用する手順を解説します。
①広告用の動画をYouTubeにアップロードする
まずは広告動画をYouTubeにアップロードしましょう。
フォーマットに合った適切な動画をアップロードしてください。
②キャンペーンタイプを設定する
次に新しいキャンペーンを設定しましょう。
キャンペーンタイプは、以下のとおりです。
- キャンペーンの目的(見込み顧客の獲得、ブランド認知度とリーチ)
- キャンペーンの詳細情報(入札戦略、予算と日程、地域など)
③予算やターゲットを設定する
三つ目に、目標コンバージョン単価とコンバージョン数を設定することです。
ブランド認知度を向上させるための広告であれば、低予算で配信することも可能です。
一方で、見込み客の獲得や売上増加を目的とした広告であれば、高予算で配信する必要があります。
設定が終わればターゲットとなる年齢、性別、地域の設定を行います。
④広告グループを作成する
最後は、広告グループの作成をしていきます。
広告グループの項目では、以下のとおり詳細なターゲティングをすることができます。
- ユーザー(リーチする対象)
- コンテンツ(広告を表示する場所)
関連性のある要素にチェックを入れたり、該当するコンテンツをサジェストから選択していきましょう。
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まとめ
この記事では、YouTube広告の特徴と運用のコツ、さらにフォーマットの種類などを解説しました。
YouTubeは日本中で多くのユーザーが利用しているため、広告効果が高いのが特徴です。
また、動画広告は視覚的に訴求できるので、自社の商品やサービスに興味を持っているユーザーの興味を引き付けることができます。
ABABAIでは、YouTube広告の運用経験が豊富なスタッフが、工務店・建設会社向けの広告を運用いたします。
YouTube広告を出したい、新規顧客を獲得したいなどのお悩みがある工務店・建設会社さまは、ぜひABABAIにご相談ください。
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