2023/11/20
工務店のブランディングポイントと戦略方法を解説!
工務店は、高額な商品を扱うため、競合他社との価格競争から脱却し、顧客から選ばれるためのブランディングが必要不可欠です。
そのためには、「選ばれる」価値を訴求し、お客様に選ばれるブランド作りを行う必要があります。
この記事では、工務店のブランディングが必要な理由と工務店が取り組むべきブランディングの始め方について解説します。
ブランディングとは
ブランディングとは、企業が自社の商品やサービスをブランドとして確立するための活動です。
ここで重要なポイントは、ブランディングは、短期間で成果が出るものではないということです。
しかし、長期的に取り組むことで、企業や商品・サービスの価値を高め、競争力を強化することができます。
ブランディングの目的
ブランディングの目的は、顧客に商品やサービス、企業のイメージを構築して思い浮かべてもらい選ばれることです。
ブランディングによって企業や商品の優位性が認識されれば、消費者や顧客から最初に選ばれる企業になります。
工務店のブランディングが必要な理由
ブランディングとは何かを知ってもらえたところで、ここからは工務店のブランディングが必要な理由を5つ紹介します。
従業員のモチベーションに影響する
まず1つ目に、従業員のモチベーションに影響するということです。
ブランド力には社員の帰属意識(自律的に行動する心)を呼び覚ます効果があり、結果としてモチベーションを向上させることに繋がります。
価格競争を回避して高い利益率を確保できる
2つ目は、ブランディングに成功すれば多少価格が高くても自然と商品が売れるという点です。
ファンの多い工務店であれば、その安心感から「信頼」に繋がります。
価格ではなく価値で判断され、値下げの必要がなくなり価格競争から回避できます。
社会的な信頼性が向上する
もしも、あなたが家を建てようとしていて、無名の工務店とテレビで紹介された工務店、どちらを選びますか?
もちろん、後者を選ぶことでしょう。
なぜなら、テレビで紹介された工務店は、社会的な信頼性が高く、安心して任せることができると考えるからです。
ブランディングに成功し社会的な信頼性が向上できれば、自然とお客様が集まる工務店になります。
優秀な人材が集まりやすい
採用ブランディングを行うことで、自発的な応募者が増え、求人広告や人材紹介会社にかかる広告費や手数料を削減できます。
採用ブランディングとは、企業の魅力や価値を明確に伝えることで、優秀な人材が自発的に応募する可能性を高める手法です。
優秀な人材を選ぶには、以下のポイントを参考にしましょう。
- 常にスキルを磨いている
- 会社での役割を理解している
- 知識・経験を会社に役立てている
- マネジメント力がある
- 経営者の視点で仕事ができる
- 人間関係を円滑にできる
- 自己管理能力が高い
- 臨機応変に対応できる
- 物事を前向きに考えられる
- 過去の経歴を詳細に把握している
- 将来設計(キャリアパス)がある
- マナーが備わっている
工務店にとって優秀な人材の確保は、更なる成長に欠かせない要素となります。
情報発信の影響力が高まる
ブランディングが成功し、その先にあるのが影響力です。
影響力のある工務店が情報発信(マーケティング)すれば、ファンを獲得し続けられます。
工務店のマーケティング活動で、特に影響力があるとされるのは施工事例です。
特に住宅業界では、InstagramのリールやTikTokでルームツアーをした動画が重要となっています。
紹介する動画も、デザイン性の高い住宅の方が「いいね」の数が多い傾向にあります。
工務店のブランディングの始め方!差別化する4つのポイント
工務店のブランディングの始め方は、まずSWOT(スウォット)分析を行います。
SWOT分析とは企業を取り巻く現状を分析するときに使うフレームワークです。
SWOTは、「強み(Strength)」、「弱み(Weakness)」、「機会(Opportunity)」、「脅威(Threat)」の頭文字を取ったものです。
強み | 弱み | |
内部要因 | 地域の特徴や風土を考慮した家づくり | 人手不足で工期が長くなりやすい |
機会 | 脅威 | |
外部要因 | 税金の軽減措置や補助金 | 資材高騰や大手メーカーの進出 |
上記は、SWOT分析の例として取り上げました。
どのようにブランディングをしていけばいいのか迷っている工務店様は、方向性を決めるヒントとしてSWOT分析を活用してみてください。
ターゲットの明確化
ブランディングの方向性が決まれば、いよいよターゲットの明確化です。
ここでは先ほど内部要因の強みで紹介した「地域の特徴や風土を考慮した家づくり」にささるターゲットを選びます。
例えば、地域の建築基準法や条例を熟知している工務店であれば、法令に適合した安全な家を建てることができます。
このことから、安心して家づくりをしたい人、子育てや介護などのライフスタイルに合わせて家づくりをしたい人などがターゲットとなるでしょう。
ブランドの強化
工務店のブランドとは、顧客から選ばれる価値のことです。
それは、商品やサービスの品質や価値だけでなく、工務店が持つ理念や価値観、顧客に対する姿勢など、さまざまな要素から構成されます。
信頼を積み重ねるには時間がかかりますが、日々顧客と向き合うことでブランド力を高めていくことができます。
オリジナル商品開発
工務店の商品開発は、収納やデザインなど、さまざまな要素があります。
ターゲットを子育てや介護などのライフスタイルに合わせて家づくりをしたい人とする場合は、成長に合わせて間仕切りを設置して2部屋に分けられるアイデアやバリアフリーな暮らしを実現したナチュラルモダンの住まいなどが考えられます。
また、地震のときに倒れてこない丈夫な住宅を開発してアピールするのもよいでしょう。
ブランドの認知度向上
工務店の認知度を高めるために取り入れたいのがブログやSNSです。
SEO対策を行ったブログであれば、ホームページのアクセスアップが期待できます。
その中で、会社やスタッフの雰囲気を伝えたり、事例を紹介したりすれば信頼感アップにも繋がります。
SNSであれば、画像や動画を活用して自社のコンセプトをわかりやすく伝えます。
コメントやDM(ダイレクトメール)でユーザーとコミュニケーションをとり、ファン化を促進できます。
もっと工務店の集客方法について知りたい方は、こちらの記事で解説しています。
\詳しくはこちら/
工務店が集客を成功させるための7つのポイントと具体的な集客方法!
まとめ
この記事では、工務店のブランディングポイントと戦略方法を解説しました。
工務店は、集客面で課題を抱えることが多いですが、ブランディングをすることで確実に集客に繋がります。
工務店は、個性を活かしたブランディングがしやすく、成果が現れやすいため、早期に取り組むことが大切です。
また、ABABAIではマーケティング支援を行なっているため、ブランディングを始めてみたい工務店様はお問い合わせください。
\ABABAIが集客までを徹底サポート!/